爪が伸びていてはいけなかった。教師による抜き打ちの検査があり、引っ掛かると居残りをさせられ指導された。
「爪が伸びている」の判断基準は、「手のひら側から指先を見て爪の先が裏から見えないこと」だったが、私は生まれつき細長い爪の形をしていて、爪のピンクの部分まで切って深爪をしないと基準を満たせなかった。そのような事情を分かってもらえずいつも深爪の不快感に耐えていた。成績も良く他の校則もしっかり守っているのに、爪だけ引っかかって何度も呼び出され、恥ずかしかった。

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